ちょっと王国でも建ててみよう

自由に一人遊びを満喫中。たまに心がゆらゆらと揺れ動きます。

反射するかげろう

ある時ふと、誰かの中に自分の姿をみつけることがある。

胸にズキンと迫ってくるようなものがあって、その感覚を見すごすことができないでいる。

そんなことが、割と頻繁にある。

 


そのズキンという感じのものは、良いものの時もあるけど、悪いものの時だってある。

 


おや?、この人なにかわからないけど、妙に感じ入るものがあるなぁ。

そんなふうに疑問に思っていると、やがてそれが不可思議ななにかへと変わりだす。

 


心のうちに、奇妙な波紋が広がる。

なにかがなにかに、反応している。

 


良いもの?

悪いもの?

いや、そういうことじゃなくて。

もっと、もっと、色んなものが混ぜこぜで、そしてそこから大きく膨れあがろうとしている何か。

 


実態のない像が、まぶしい光をバックにして、ゆらりゆらりとそこにある。

まるで、真夏の太陽の下で、アスファルトからたゆたってくるかげろうのように。

 

 

幾ばくか目を細めつつ、光の中の像を見ようと目を凝らす。

 


なんだか、光で反射してよくみえない。

チカチカとする。

長くはそれを見ていられない。

 


でも、間違いない。

かげろうの中に浮かぶものは、たしかに身に覚えのあるものだ。

その像は、自分のなかにもあるものだ。

疑いもなく。 

 

 

 

そして、なぜか胸の片すみがチクチクとする。

なんだかとても、痛いところをつかれたような気になる。

今この瞬間、自分はまる裸にされた、と思う。

 

 

その像は、今までずっと「自分とはこういうものなんだ」と思い込んでいたものよりも、はるかに自分に近いもののよう。

そんなふうに思えてしかたがない。

 

 

もしかして、己探しをしたければ、誰かの中に映るかげろうをたぐり寄せたほうが、見まがうことがないのかもしれない。

 


チカチカとして、まぶしくて、最初はそれが錯覚のように思えても。

胸の奥のどこかで、「ああ、これだ」と深くうなずく自分がいるのだから。  

 

 

Heat haze * 陽炎

Heat haze * 陽炎 | noi photos | Flickr

 

  

 

 

 

作者  Mitsume

 

 

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としょかんライオン

ある人のブログで『としょかんライオン』という絵本の存在を知りました。

とても興味がわいたので買って読んでみたら、とっても素敵なお話でした。

今日はその本のことと、図書館という空間について書きます ('ω')ノ

 

 

 

お話は、ある日突然図書館に、ライオンがやってきたところからはじまります。

 

としょかんライオンの表紙

ミシェル・ヌードセンさん作 ケビン・ホークスさん絵  福本友美子さん訳  『としょかんライオン』

 

 

ある時、図書館の入り口をライオンがずんずんとすすんできました。

図書館員のマクビーさんは、驚いて、館長のメリウェザーさんに報告します。

 

 

でも、メリウェザーさんは、図書館のきまりをまもればいてもかまいません、と言います。

 

ライオンは図書館の中で、くんくんとにおいをかぎ、棚に体をこすりつけ、クッションに体をもたれさせてお昼寝もします。

 

そして、子供たちへの「おはなしの時間」になると、子供たちと一緒にお話を聞きはじめました。

  

 

「おはなしの時間」が終わった時に、ライオンはもっと続きを聞きたかったのでしょう。

うぉぉぉおおおおお!、と大きな声を出してしまいます。

そして、すかさずメリウェザーさんにそのことを叱られてしまいます。

 

でも、「しずかにする」「おぎょうぎよくする」というルールを守れば、また明日から図書館に来てもいいです、と言ってもらえます。

 

 

  

それから、ライオンは毎日図書館に通います。

そして、メリウェザーさんのお手伝いもするようになりました。

メリウェザーさんは、ライオンがお仕事のお手伝いをしてくれるので、とても助かっています。

  

図書館の館長のメリウェザーさんのお手伝いをするライオン

 

出典 『としょかんライオン』(岩崎書店

 

 


でも、ある日、メリウェザーさんが台からころげ落ちて怪我をしてしまいます。

その場にいたライオンは、マクビーさんに助けを求めにいきます。

 

 

くぅん、くぅん、とないて伝えようとするのですが、マクビーさんは知らん顔します。

マクビーさんは、ライオンが図書館にくることがおもしろくなかったのです。

 

 

 

そしてとうとうライオンは、もどかしさのあまり、

うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!

 と、大声をだしてしまったのでした。  

 

 

 

 

決まりごとをやぶってしまったライオンは、さてどうなったでしょうか。 

お話の結末は、もちろんのこと?、そうもちろんのことハッピーエンドです。

 

 

でも、そこにたどり着くまでのお話の運び方がいいのです。

 

きまりはいつも守られなければならないのでしょうか?

そんな問いかけへの答えは、とても機知に富んでいます。

 

時には、決まりごとに厳しいメリウェザーさんだってね…  ( *´艸`) 

 

 

 

 

 

そうして、読み終わったあとで、図書館という「開かれた空間」への思いを馳せました。

  

 

どんな人でも入ることができて、どんな人でも利用することができる。

周りに迷惑をかけなければ、椅子でお昼寝をしていてもいい。

本を読む人、そなえ置きのパソコンを使う人。

色んな人がいて、色んな使い方をしている。

 

 

なによりも、そんな空間をのぞみ、来訪したいと思う人がいる。

そんな人たちに、図書館は公平に開かれている。

 

 

 

今年の梅雨の入り口に、私は『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』という映画を観ました。

 

moviola.jp

 

 

そこでみた、図書館という施設を訪れ利用する人たちには、それはそれは様々な人たちがいました。

人種も、年齢も、性別も、どれかに偏っていません。

もちろん、富める者も、貧しい者も。

 

 

本を読むだけではなくて、パソコンを使う人もいれば、何か一つのテーマについて議論する場も、はたまたダンススクールなども設けられています。

さすがは規模が違います!

 

 

 

そして、そこには誰にでも参加できる権利がもたらされているのです。

誰かが「民主主義」という言葉を用いて、この図書館を称えていました。

 

 

 

誰にでも開かれた空間があり、そして誰もが自由にそういう空間を求めて、そこで英気を養いたいと思っている。

 

『としょかんライオン』を読み、そして『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』という映画を思い返し、人はどこかでそういうものを求め、必要としているのだなぁとしみじみ感じ入りました。

 

 

 

最近、絵本というものを読む機会が多く、またその内容の素晴らしさに心を打たれること一度ならずです。

 

近々陽気の良い日にでも図書館におもむいて、またワンダフルな作品との出会いの機会を作ろうと思います。

 

 

 

 

 

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こ え て

自分で自分に限界をこしらえちゃいけないと思っていた。

 

自分はここまでしかできないと限界を決めてしまうのは、いけないことだと思ってた。

 

高いところに手をのばそうと、つま先立ちして、せいをのばした。

 

歯を食いしばれば、全て実現できると、そう信じて疑わなかった。

 

だけど、精神力だけじゃ、超えられないものがあることを知った。

 

何かの力を信じた時に、その力がもたらす限界がある、そんなすぐには受け入れ難い事実を知った。

 

 

 

じゃあ、私は、このままどこにも行けない?

 

天高く伸ばした手は、もうどこにも届くことはない?

 

これから、どんな風にして歩いていけばいい?

 

 

  

そんな風に思って宙を見上げたら、空より少し低いところに、空間が開いた。

 

右と左の両側にも、空間が広がった。

 

前にも、後ろにも広がった。

 

頭の上にも、足の下にも広がった。

 

肉体が宙に浮いて、怖くて、少し不安になった。

 

 

 

すべるように流れてごらん。

 

どこからか声がした。

  

何色かに染まろうとしないで。

 

何かの形に成ろうとしないで。

 

どんなヴォリュームでもいいと思って。

 

そこに留まろうとしないで。

 

どんなものにも、つかまらないで。

 

そんなもったいなことを、しないで。 

 

目の前のありさまが、すべてだと思わないで。

 

今見えているものと、背中合わせになっているものと、そのどちらをも目を凝らして視て。

 

信じる時に、疑うことを忘れないで。

 

 

 

 

 

力まなくていいんだ。 

イメージするんだ。

イメージがだいじなんだ。

 

  

境界線は、超えられるよ。 

 

 Mandala

 

Mandala | Imperio Nativo | Flickr

 

 

 

 

 

 

作者  Mitsume

 

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